常によりよい改善・提案を意識しながら、お客様とコミュニケーションを図る

——自己紹介と、現在までのキャリアを教えてください。
2025年の1月に入社しました。現在はアソシエイトとして業務に携わっています。経歴としては、大学卒業後、税理士事務所で約3年間、税務業務に携わった後「事業会社で経理を経験したい」という思いから酒類メーカーへ転職しました。工場総務として会計補助や就業管理、原価計算を担当しました。その会社では本社人事での採用・研修・就業規則管理や、本社経理での経理業務など幅広い仕事に携わらせていただきました。
その後は別の広報会社に勤務し、2年半にわたり連結決算や開示、税務を担当。これまで幅広い業務を経験しましたが、開示に特化して深く携わる機会は、そこまで多くありませんでした。
——ディスクロージャー・プロを選んだ決め手を教えてください。
これまでの経験で培った連結決算や開示といった専門性をさらに深めたいと考え、そうした環境を探していました。ディスクロージャー・プロは人材紹介会社経由で存在を知りました。
ディスクロージャー・プロを見つけるまでは、事業会社を中心に転職活動を進めており、このような開示や連結決算のプロフェッショナルとして携われる環境があることは知りませんでした。
他に検討していたのは事業会社が多かったのですが、そもそも業務の方向性が違いますから、転職において事業会社と競合するという感じではありませんでしたね。駐在前提や在宅勤務不可といった企業が多い中、働きやすい環境だったことも決め手のひとつです。
さらに選考がとてもスムーズで、安心して次のステップに進められたこともよかったですね。

——アソシエイト職の業務内容を具体的に教えてください。
現在は、連結決算支援と開示業務の両方に携わっています。連結決算支援では、自分が責任者としてクライアントを担当し、打ち合わせで伺った内容をもとに連結計算表やセグメントなどを作成しています。基本的に自分が主導して進めるスタイルです。
開示業務では、監督者とペアを組んで仕事を進めています。具体的には親会社である株式会社プロネクサスの専用システム「PRONEXUS WORKS」というシステムを使い、四半期決算が始まる前に前年データの繰り越しや、項目に変更がある場合の準備をしておきます。そのうえで、実際にクライアントから届いた資料を確認し、内容をシステムに入力する作業を担当しています。
準備から入力作業まで幅広く関わることで、スムーズに決算を進められるようにクライアントを支えるのが仕事です。監督者のスタイルによって細かな進め方が変わることがありますが、基本的にはそれぞれの流れは共通しています。
——現在、どのようなクライアントや案件に関わっていますか?
連結決算支援については、現時点で1社を主に担当しています。開示業務に関しては監督者によって関わり方が異なり、資料の格納だけを担当する場合もあれば、データ入力や確認まで行う場合もあります。
担当するクライアント数は繁忙期に左右されることが多く、特に3月・6月・9月・12月に業務が集中します。そのため、繁忙期には複数の案件を同時に抱えながら進めることになります。
——仕事を進めるうえで大切にしていること、意識していることはありますか?
連結決算の支援が必要になる背景には、人員不足や体制の変化など、会社ごとに事情があります。ただ作業をこなすだけでなく、「どうすれば業務の流れを改善できるか」「資料のやり取りをもっとスムーズにできないか」といった部分まで目を向けるようにしています。そうすることで決算にかかる時間を短縮できたり、お客様に安心していただけます。
また、お客様の大切な情報を扱い、内部に入り込んで業務を支える立場だからこそ、日々のやり取りの中で信頼関係を築くコミュニケーションを大切にしています。資料の確認や依頼といった場面でも、お客さまの状況を理解し、協力しながら進めることで、業務をより円滑に進めることができます。そのため、一つひとつの対応を丁寧に行い、信頼を積み重ねながら仕事に向き合うよう心がけています。

——これまでの仕事で、印象に残っているエピソードを教えてください。
入社して間もない頃、期末決算から支援に入った案件がありました。フォーマットが統一されておらず、さらに前任者が不在で数字の出所も不明確。1年分の資料を解読するところから始まるという、とても厳しい状況でした。加えて監査からの指摘も多く、先方からは「なぜ数字が固まらないのか」と厳しい声をいただくこともありました。
それでも諦めずに担当者の方と密にやり取りを重ね、一つひとつ問題を解決していきました。最終的には「ありがとう」というお言葉をいただき、大変だった経験が報われる瞬間となりました。
今でもその案件を継続して担当しており、お客様とも良好な関係を築けています。厳しい状況から始まったからこそ、その後のご支援はスムーズに進められていると感じています。振り返ってみると、この経験が自分にとって大きな成長のきっかけになりましたね。
——入社後に身についたスキルや、成長を感じる部分を教えてください。
開示の仕事については、入社前は自社内での経験しかありませんでしたが、入社してからは作成の手引きを読み込み、調べながら実際に手を動かすことで少しずつ理解を深めてきました。これは事業会社ではあまりできない経験です。
法律や制度の改正に対応するための情報収集も欠かせず、事業会社にいた頃と比べて学びの姿勢が大きく変わったと感じています。毎日が新しい発見の連続で、その積み重ねによってスキルが着実に広がっていると実感しますね。
——一緒に働いているメンバーやチームの雰囲気はどうですか?
アソシエイトは基本的に監督者とペアで仕事を進めますが、連結決算を担当している仲間同士で事例を相談し合うこともあります。周りにはコミュニケーション力の高い人が多く、自然と助け合える雰囲気があります。
皆さん、ご自身の仕事に対するこだわりがありますが、質問すると丁寧に答えてくださるので安心できます。組織の規模も大きすぎず、距離感がちょうど良いので、嫌な思いをすることなく働ける環境です。
——社内で大事にされている文化・価値観を感じる場面はありますか?
社内メンバーにもクライアントに対しても、自分が何で貢献できるかを考えながら仕事に取り組む人が多く、チーム全体で支え合う雰囲気があります。「みんながみんなのことを考えている」と感じる場面が多いです。
みなさん得意分野を持っているので知識の共有をしてくれることも多く、何かあってもひとりで抱えることがない安心感がありますね。

——今後挑戦したいことやどのようなキャリアアップを目指していますか?
これまでに積み重ねてきた経験を生かしながら、まだ携わったことのないIPOや内部統制といった分野にも挑戦してみたいと思っています。自分の守備範囲を少しずつ広げていくことで、専門性をさらに深め、より幅広く活躍できるようになりたいですね。
——アソシエイトとして働くうえで、どのような人が向いていると思いますか?
連結決算支援では、自分が主導して進める場面も多いため、連結実務の経験があり「もっと力を伸ばしたい」と考えている方にはとても向いている仕事だと思います。
全体的にチームで支え合いながら進めるものなので、クライアントや関係者とていねいにコミュニケーションを重ねられること、そして外部に公表される大切な数字を扱う責任感を持てることが活躍につながるのではないでしょうか。
コミュニケーション力が要らない仕事はないと思うので、その点でも良い経験ができていると感じています。
——最後に、求職者へメッセージをお願いします。
「開示や連結決算に本気で取り組みたい」「特に連結決算を極めたい」という方にとって、ディスクロージャー・プロは最適な環境だと思います。事業会社では得られない経験を積むことができ、クライアントと接点を持ちながら進めるため、単なる書類作成作業で終わることもありません。
専門性を磨きたい方には、ぜひ挑戦していただきたいですね。
1日のスケジュール例
朝はまずメールを確認し、退勤後に届いていた資料をデータとして格納。その後、カレンダーでスケジュールを確認し、週単位で決めたタスクを順番に処理していきます。毎日が決まったサイクルで動くわけではなく、納期とタスクに応じて日々の動きが変わるのが特徴ですね。
年間のスケジュールについては3・6・9・12月が繁忙期となり、決算期の有無によって仕事量が大きく左右されます。特に3月決算の企業が多いため、4月末から決算作業が始まり、5月初旬に決算短信、6月末に有価証券報告書の提出と続きます。
決算業務がひと区切りついた後も、すぐに第一四半期が始まり、8月には次の提出が迫ります。こうしたサイクルが繰り返されています。繁忙期があるとはいえ、ワークライフバランスは取りやすい環境ですね。
